【Story4】マルシェでは、”モノ”ではなく”コト”を売る?〈前編〉

「東京朝市・アースデイマーケット」(代々木公園けやき並木)で出会った、トコトワの磯部由美香さん

ORCHIDS Stories(オーキッズ・ストーリーズ)では、環境保全型農業の六次産業化・農商工連携を応援する目的で、ファーマーズ・マーケット(以下、「マルシェ」)の人気商品・ファーマーをご紹介しています。【Story4】は、9月26日(土)に「東京朝市・アースデイマーケット」(代々木公園けやき並木)で出会った、トコトワの磯部由美香さんです。〈前編〉・〈後編〉に分けてお送りします。

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こんな商品をつくっています

トコトワさんは、果物と蜂蜜だけを原材料とした、砂糖不使用の”蜂蜜ジャム”をつくっている。果物には特にこだわっており、循環型農法(有機質堆肥、無農薬または減農薬栽培)によって育てられた、国産の果物を使用している。そのため、おいしい旬の時期に収穫された果物を、皮まで丸ごと、ジャムづくりに生かしている。

 

シンプルであるということは、素材選びが肝心ということだ。例えば、いちじくは、夏から出回るが、トコトワさんでは果肉の赤みが増して、甘さに深みが出る、秋以降のいちぢくを使う。あるいは、バレンシアオレンジは、約15か月以上もの間大切に育てられた、”木なり完熟”されたものを使う、というこだわりようだ。



トコトワ。人気の商品は、オープンと同時に完売してしまうこともある。

人気の商品は、オープンと同時に完売してしまうこともある。



また、仕入れ先についても、栽培年数の長い、信頼ある生産者から仕入れている。「半世紀以上も前から自然農法に取組んでいる農家さんを、とても尊敬しているんです。」と磯部さん。その意味するところは、今でこそ自然農法は増えてきているが、当時としては珍しく、むしろ周囲から不思議がられた時代だった。そんな中にあって、今日まで信念をもって続けてこられた生産者のパイオニア精神に、頭が下がるということだった。実際に磯部さんは、収穫の時期などには生産者を訪れ、果物の出来を確認したり、作業のお手伝いをすることもあるそうだ。ある農園について、「除草剤がないのでキジの親子がやってくるんです。まるで天国のような光景ですよ。」というお話も教えていただいた。自然の、安心・安全の環境の中で、果物が力強く生き生きと育つ様子が、目に浮かぶようだ。



トコトワ。こだわりの果物が主役の、蜂蜜ジャム。

こだわりの果物が主役の、蜂蜜ジャム。



ここをお客さんに喜んでもらっています

砂糖不使用で、果物の風味を生かした甘さ控えめな点が、お客さんに喜ばれているという。一般の人が贈答用などに買っていくこともあれば、プロが、料理の季節感を出すのに使うこともあるそうだ。意外なところとしては、台湾からの観光客に人気が高い。昨今盛り上がりをみせる、台湾での”オーガニック・ブーム”に加え、熱帯地方では手に入りにくい、日本の果物に関心が集まるようだ。果物丸ごとを持ち帰るのは難しいが、ジャムならばお土産にぴったりということなのだろう。いいもの・ホンモノは国境を越えると、確信した瞬間だった。



「東京朝市・アースデイマーケット」(代々木公園けやき並木)で出会った、トコトワの磯部由美香さん

トコトワの磯部由美香さん。「ホンモノの果物の味を体験してほしいです。その後ろには”素敵なストーリー”があるんですよ。



ファーマーへのお問合せ・出店情報などはこちら。

蜂蜜ジャム トコトワ

http://www.tokotowa.jp



〈後編〉へ続く


大見謝 恵(Orchids Omisha株式会社 代表取締役)

1987年生まれ、デロイト トーマツ(経営コンサルタント)→個人投資家→Orchids Omisha㍿(オーキッズ・オオミシャ)を創業。『harmony and happiness』をビジョンに、環境保全型農業向け六次産業化・農商工連携コンサルティング、環境保全型農業向けPR戦略立案・実行支援、Jimdoを使用したWebサイトの制作・運用等を、全国各地で行っている。好きな言葉は、「人の行く裏に道あり花の山」。趣味は、自然派日本酒と、自然食。


マルシェ情報


Orchids Omisha 株式会社

http://www.orchids-omisha.com